2010年4月25日日曜日

ロックン・ロール魂



ロックン・ロール魂 / Raised On Rock

覚えているけど子どもの頃は
いつも聴いだものだった
彼等のフィーリングあふれた音楽を
フォークと呼ぶやつもいれば
ソウルというやつもいたが
皆さん、言うなればそれがロックンロールだったのさ

      俺はロックで育った男
      俺の魂の中にはリズムがつまっている
      毎日家に帰るとすぐに
      ラジオのスイッチを入れたものだった

俺のアイドル連が作り出す音楽を聴き
DJがかけるシングル・レコードの全てを
俺は知っていた「ホンキー・トング」や「ハウンド・ドッグ」
「ジョー二一・B・グッド」や「チェイン・ギャング」
「ラヴイズ・ストレンジ」や「ノック・オン・ウッド」など

      俺はロックで育った男
      俺の魂の中にはリズムがつまっている
      俺は生まれついてのビート好き
      俺はロックン・ロールで育った男

俺はそんな音楽も一時の流行で
通り過ぎてしまうものだと思ってた
だが若い世代の連中は
終わりにならないと知っていたのさ

時は過ぎていくけれど
ビートはそのまま続いている
そしてそれを耳にするたぴに
俺はふるさとに連れ戻される

       俺はロックで育った男
       俺の魂の中にはリズムがつまっている
       俺は生まれついてのビート好き
       俺はロックン・ロールで育った男

ママがかけるレコードといったら
ベートーヴェンの第5とか
モーツァルトのソナタとか
もっぱらクラシックいっぺんとう

   俺のパパはカントリーが好きで
   俺が裏の部屋でロックにしぴれている時に
   カントリー・ソングばかり
   聴いていたものだった

     時は過ぎていくけれど
     ビートはそのまま続いている
     そしてそれを耳にするたぴに
     俺はふるさとに連れ戻される

                       (川越 由佳氏:訳)


断絶が当たり前と思い込むより、共感を当たり前とする世の中の方が楽しい。

<ロックン・ロール魂( Raised On Rock )>は メンフィス・スタックス・スタジオで73年7月23日に録音された70年代エルヴィス・プレスリーのすてきな曲のひとつです。南部ならではのドライヴ感がカッコいい、素晴らしいものです。
  
ベストアルバムにはあまり収録されないけれども、<約束の地><恋のトラブル><ムーディ・ブルー>と 並んでボクは大好きです。

21世紀においては、 オレのパパはカントリーばかり聴いていたというわけにはいかない。カントリ-はアメリカの心の音楽だから、いまもバリバリに人気。カントリ-もロックと融合しています。
  
いまでは、ロックは父と息子を繋ぐ音楽です。

      それにしても、この<ロックン・ロール魂>
      ・・・断絶ではなく共感ですよね。
      表向きは聴いている音楽が違うものの、
      父の背中を見て暮らす息子が浮かび、
      互いの違いを認め合いながらも、
      家族の共通項を探す男が素敵な曲です。

そのあたりをエルヴィス・プレスリーはロックゆえにお得意のカントリーぽい淡々とした パフォーマンスに乗せて 見事に表現していますよね。
  
ロックンロール賛歌の裏側にある家族の心の絆をエルヴィスがロック魂に乗せて歌えば、胸騒ぎするようなドラムスが男気でサポート!(◎_◎)

ジェリー・キャリガンとロニー・タットのダブル・ドラムの一方がタム、シンバルでビートを叩ききれば、一方はスネアで大気ふるわせる、根性入ったコンビネーションが魅力ですが、さらにアル・ジャクソンがパーカッションで参加?聴くものの脳まで震わせる応援がとんでもない魅力です。:-O

親父はエルヴィス、息子はマリリン・マンソンもあれば
親父はビートルズ、息子は奥田民生というのもあり。
おっと 母親はエルヴィス、娘もエルヴィスもあります。\(^o^)